秋の渡り 大阪城公園
9月30日に、大阪城公園で催行された初めてのバードウォッチング 大阪城公園の様子を、野鳥ガイドの久下氏がレポートにまとめてくれたので、掲載いたします。
秋の渡りのバードウォッチング
秋の渡りのバードウォッチングを大阪城公園にて実施しました。秋の渡りは、春の渡りの時と、観察の方法が異なります。何故なら、春は夏鳥が大阪城公園を通過する際に、時々囀ってくれたりするため、見つけやすいのです。しかし、秋は囀る事はなく、採餌している風景を見つけながら観察をします。バードウォッチングを始めた方にとってはちょっと、見つけにくい季節となります。
コサメビタキ、キビタキ、オオルリを探そう
しかし、私の方からバードウォッチングを始める前に、秋の渡りで代表的に観察できる種類としてコサメビタキ、キビタキ、オオルリの3種を探すことができる方法を伝えてからスタートしました。3種の中でも、特にコサメビタキは、木々の枝先に止まって、飛翔する虫(蚊や蛾)に目がけて飛んで捕食してまた同じ木に戻る習性(フライキャッチ)があることを、参加者の方に伝えます。そして、1度、コサメビタキを見つけると、その場所で、定点観察する事にします。すると、コサメビタキは習性の通り、行動しますから移動せずにゆっくり観察する事ができます。今回も、ゆっくりコサメビタキを観察できました。
オオルリやキビタキは林の中を飛び回りますが、よく見かける行動は、木々の葉に付いている幼虫を捕食するためにホバリングをしている事が多く、その風景が目立ちます。神社裏やなどを歩いているとよく見かけるのと、捕食できずに落ちてしまった幼虫を地上で探して捕食している風景も見る事ができます。この時期に渡るクロツグミやマミチャジナイは朝、夜が明けると同時に群れで「ズイー」「ジイー」と鳴きながら公園に下りてきます。
できる限り、聞き逃さないようにしています。今回は一瞬でしたが音楽堂付近で観察しました。
ですから、秋の渡りのバードウォッチングは鳥影や鳥の地鳴きを聞き逃さないという集中力を保ちながら、ご案内しています。
今回は少人数ながら、コサメビタキ、オオルリ、キビタキなどをゆっくり観察し、無事に終了しました。ご参加頂き、ありがとうございました。
ソロ・バードウォッチング
この久下氏のレポートに記載してくださっているノウハウを参考に、近所の都市公園や里山で、ソロ・バードウォッチングを楽しんでください。もし、上手く行かなかったり、疑問点があれば、初めてのバードウォッチングに、ご参加ください。
バードウォッチング ガイドツアー
バードウォッチング基礎知識
久下直哉氏監修のバードウォッチング基礎知識です。バードウォッチングを始める方は参考にしてください。
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