大阪城公園でバードウォッチング

12月5日(土)に大阪城公園にて、旅の本棚で専門ガイドと行く 初めてのバードウォッチングという企画がスタートしました。
講師は日本野鳥の会/鳥類標識調査員 バードガイド歴17年の久下直哉さんです。
今日は午前中のみの短い時間ですが、バードウォッチングが初めて、または、興味があるけど実際にどうやって観察したらいいのかわからないという初心者の方向けに、大阪城公園をゆっくり歩きながら野鳥を観察するポイントをわかりやすく解説してくれました。

初心者でも楽しめる バードウォッチングの楽しみ方

まずはプリントを配って簡単なレクチャーと、双眼鏡の使い方も練習します。
双眼鏡は1日につき1,000円でしっかりとした扱いやすいものをレンタルできるので、双眼鏡を持っていない方でも安心。
もちろん双眼鏡がなくても鳥がいそうなポイントをしっかり教えてくれて、久下さんの非常に明るい高倍率の望遠鏡で鳥の姿を見せてもらうこともできます。

最初に、この時期はどんな鳥が見られそうか、また鳥の習性や鳴き声、観察する際の用語などわかりやすく説明して頂きました。
その際にもいろいろなエピソードや豆知識をおりまぜて説明してくれるので、知識が少なくても、楽しく興味をもって鳥の話しを聞くことができます。
詳しい「バードウォッチングの楽しみ方」はこちらのページをご覧ください。
   ⇒バードウォッチングの楽しみ方

バードウォッチング開始 水鳥を観察

まずお掘に移動して水鳥を観察します。

堀のそばに立って双眼鏡で観察していると遠くにいた水鳥がこちらに近づいてきます。

私たちの前まできて数羽がしばらくいったりきたりしているのですが、エサがもらえないとわかるとすーっといなくなります。
あまりよくないですが餌付けをする人がたまにいるのでよくわかっているのです。
こちらは白いくちばしと黒い羽毛が特徴のオオバンです。

ゆりかもめ

次に遠くのほうに白い鳥が一羽だけ。

ここのところ数日おきに大阪城公園に来ているという久下さんが今季初見だという、ゆりかもめを見ることができました。遥か2,000km以上北方のカムチャッカ半島周辺から越冬のために日本に渡ってきたのではないかとのこと。
カラスよりも少し小さいほどの体で、よくぞここまで飛んできたと感心してしまいます。

水辺の宝石 カワセミ

次に久下さん、お堀の石垣で動く小さな鳥を発見。
素人にはぜったいわからない小さな動きも見逃さないのは流石です。

よく水辺の宝石にもたとえられる、鮮やかな青が素敵なカワセミです。
野鳥のなかでもトップクラスの人気を誇るカワセミは一時河川環境の汚染などで数が減りましたが、昨今は水質もよくなり身近な川や池などでよくみられるようになりました。

水のすぐ上に張り出した木の枝にとまって何度かダイブ、小さな魚かエビをとらえるところも目撃することができました。
カワセミの観察にじっくり時間をかけて、たっぷりその生活の様子を教えてもらいました。

樹林帯でバードウォッチング

少しの休憩の後、今度はお堀の上の樹林帯に移動。

すばしこい動きでなかなかとらえられないのですがジョウビタキを観察。
ヒッ、ヒッ、ヒッ・・という特徴的な鳴き声もよく聞こえます。
最近ではネットでジョウビタキのオスをジョビオ、メスをジョビコというのだとか。
冬ならではの身近にみられる野鳥の代表格です。

かさこそと落ち葉を踏む音にも耳をそばだてつつ一心不乱に鳥を探しました。
散歩やジョギングの人たちからは、林の中でそれぞれが散開して、無言で双眼鏡をのぞき込む謎の集団として見られていたかもしれません。
しかしこうやって冬の青空の下で無心に鳥を探して遊ぶのはとても面白いことでした。

再び水鳥を観察

再び堀の上の水鳥を観察、下はコガモ、上はカルガモ
暖かい日差しを受けて休んでいます。

立ち上がっているのはさきほど見たオオバン。泳いでいるときはカモの仲間かと思いますが、立つとこの長い脚。知らなかったのですがカモやガンの仲間ではなくクイナであるとのこと。
クイナというと天然記念物・絶滅危惧種のヤンバルクイナが有名ですが、こんな身近にクイナの種類がいるとは知りませんでした。

近くに羽を伸ばすオオヨシガモ(メス)。

下はヒドリガモ、上はオオバン。近くにはキンクロハジロなど別の種類のカモもいて、オオバンが潜って採ってきた水草を横から強奪しようとするカモなど、数羽でくるくる回って追いかけっこしているコミカルな姿も見ることができました。

こんなにしっかりバードウォッチングするのは初めてかも。
午前から午後にかけての僅か数時間でしたが、大阪のど真ん中で、こんなにたくさんの野鳥が暮らしていることを、楽しく学ぶことができました。

今回見られた鳥

種名目名科名
オカヨシガモカモ目カモ科
ヨシガモカモ目カモ科
ヒドリガモカモ目カモ科
マガモカモ目カモ科
カルガモカモ目カモ科
ハシビロガモカモ目カモ科
コガモカモ目カモ科
ホシハジロカモ目カモ科
キンクロハジロカモ目カモ科
カイツブリカイツブリ目カイツブリ目
キジバトハト目ハト科
カワウカツオドリ目ウ科
コサギペリカン目サギ科
オオバンツル目クイナ科
ユリカモメチドリ目カモメ科
ハイタカタカ目タカ科
ノスリタカ目タカ科
カワセミブッポウソウ目カワセミ科
カラススズメ目カラス科
シジュウカラスズメ目シジュウカラ科
ヒヨドリスズメ目ヒヨドリ科
メジロスズメ目メジロ科
ツグミスズメ目ヒタキ科
ジョウビタキスズメ目ヒタキ科
スズメスズメ目スズメ科
ハクセキレイスズメ目セキレイ科
セグロセキレイスズメ目セキレイ科
アトリスズメ目アトリ科

など、20数種類にもおよびました。

最後は小さくてかわいいアトリ
こちらも小さい体で冷たい北の海を渡って暖かい日本にやってきました。

次回は服部緑地公園でバードウォッチングを開催します(12/12催行決定)。
鳥に興味がある方や自然に親しみたい方、鳥見は面白いですよ。 久下講師とご参加の皆様、誠にありがとうございました。
次回も気軽にバードウォッチングを楽しみましょう!

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久下直哉氏監修のバードウォッチング基礎知識です。バードウォッチングを始める方は参考にしてください。

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