幌尻岳 新冠コース 登山ツアー レポート

2021年8月13日~16日に北海道の幌尻岳(新冠コース)に同行した際のレポートです。
2022年度も、多数設定しますのでぜひ参考にしてください。

昨年のお盆は、本州は悪天候のために全てのツアーが中止となりましたが、北海道だけは天気が良く、無事催行することができました。
直前のお取消しもあり、少人数5名様での催行になりました。

登山ツアー行程

1日目
大阪:伊丹空港、名古屋:中部空港、東京:羽田空港から、新千歳空港に集合(14:20)

新千歳空港(14:30発) === 新ひだか町(16:30頃着)

2日目
宿舎(7:40発) === 北電ゲート・イドンナップ山荘(10:30発/430m) ・・・ 林道(約19km) ・・・ 新冠ポロシリ山荘(780m/16:00頃着)

◎ 歩行距離19km・行動時間約5時間半・獲得標高1740m

3日目
新冠ポロシリ山荘(5:00発) ・・・ 新冠コース分岐 ・・・ 幌尻岳(2053m) ・・・ 新冠コース分岐 ・・・ 新冠ポロシリ山荘(15:00頃着)

◎歩行距8km・行動時間約10時間・獲得標高2525m

4日目
新冠ポロシリ山荘(5::00発) ・・・ 林道(約19km) ・・・ 北電ゲート・イドンナップ山荘(10:30頃着) === 各自入浴・昼食予定(14:30発) === 新千歳空港(16:30頃着)
解散後、東京、大阪、名古屋へ。

◎歩行距離19km・行動時間約5時間半・獲得標高1740m

最難関の百名山の一角・幌尻岳

日本百名山の中でも登頂が難しいと言われる幌尻岳
その理由として

  • 登山口へのアクセスの難しさ
  • 額平川の渡渉コースでは、増水で登れないことも多い
  • 寝袋や食料の持参が必要
  • ヒグマの生息エリア
  • どのコースを選んでも相応の体力が必要

などが挙げられるかと思います。
幌尻岳は、弊社が選ぶ難易度の高い 日本百名山ベスト10の、ランキング2位に選出しています。

登山開始

初日は移動日だったので、登山は2日目からです。まずはバスで登山口へ。

移動途中にヒグマに遭遇。
車を停めて車内から眺めているとすぐに逃げていきました。
登山中の遭遇に備えて、スタッフは熊スプレーを携行しておりますのでご安心ください!

新冠コース 登山口

新冠コースの登山口・イドンナップ山荘に到着。
日本百名山ひと筆書きをされた田中陽希さんも、こちらのコースを利用したので記念碑がありました。
エゾシカも数匹おり、人の気がない自然の中に入ってきた実感がわきます。
今日は山荘まで長い林道歩きです。山に関係する言葉しりとりをしながら歩きます(笑)

約1時間も歩くとゲートがあります。足からがいいのか、いや頭からか?などとくぐるのにひと苦労。。
以前は自転車でアプローチする人が多く、登山道が荒れてしまったためにつけられたという話でした。

ポロシリ山荘

ポロシリ山荘に到着しました。
内部は写真を撮れませんでしたが2階建てになっています。

このツアーは、各自で寝袋や食料の持参が参加条件となります。
スタッフが、煮沸したお湯を提供させていただきます。
皆さんフリーズドライのアルファ米やパスタ、汁物をご準備されていらっしゃいました。
ゴミは、持ち帰りが原則となるので、食後のゴミが嵩張らないものが人気でした。

夕食後は、早めに就寝して翌日に備えます。

登山2日目

朝4時から朝食、5時ごろ山荘を出発しました。
夏はブヨがたくさんいたそうですが、お盆ごろは冷えてきたこともあって、気になりませんでした。

新冠コースには渡渉がないと思われがちですが、短い渡渉はあります。
※ この写真は、下山時に撮影したもの

滑りやすい危険箇所には、ロープが張られています。
ロープに頼りすぎず、慎重に足場を選ぶことが大切です。

今回の登山で何が一番大変だったかといえば、このササ藪です。
コロナウイルスの影響もあって、登山道整備がしばらくできていないようで、登山道に多い被さるように伸びたササが強敵!かき分けて登りました。
(傾斜の関係もあって、下山時は大して気になりませんでした)

幌尻岳の高山植物


ツリフネソウ
 
エゾリンドウ

タカネトウチソウ
 
イワブクロ

ミヤマアケボノソウ
  幌尻岳では、これらの高山植物が楽しめました。

稜線からの展望

稜線まで登ってくると、素晴らしい展望が拡がっていました!
額平川コースの稜線がよく見えます。
「どっぷり自然の中にいる」という感覚がこみ上げてきます。
この奥深さが幌尻岳の魅力の一つだと思います。

幌尻岳 山頂

 

幌尻岳(2053m)の山頂に到着!
頂上で申告いただきましたが、なんと日本百名山達成の方がいらっしゃいました!
おめでとうございます!
みんなで登った喜びに浸りながら、お昼ご飯を食べました。
山頂で食べるご飯は、とても美味しいですね♪

いやー本当にでっかい。360度大展望です。
アイヌ語で「ポロ」は大きい、「シリ」は山を意味しています。その名の通りに雄大そのものです。
幌尻岳は難易度の高い山ですが、登る価値のある素晴らしい山です。

今年は、この新冠コース、そして渡渉で有名な額平川コースともに企画予定です。
年間カタログは2月上旬に完成予定です。お楽しみにお待ちください!

ガイド:尾崎利和
ツアーリーダー:宇津木健

幌尻岳の登山ツアーの一覧

ツアー一覧を見るツアーの一覧を別画面で表示します。必ず、コース詳細ページの「旅程」などツアー内容を確認上、ご予約下さい。

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