ツール・ド・モンブラン レポート シャモニ~ツール・ド・モンブラン

ツール・ド・モンブラン10日間の中編です。
いよいよ、ツール・ド・モンブランに挑みます。

ツールドモンブラン1日目

9/4(日)  ツアー3日目

シャモニのホテルで朝食後、ランチを配り、専用車にて登山口のノートルダム・ゴルジュへ。
公衆トイレのある広い駐車場にて準備体操。

トレッキングスタートを記念してみんなでパチリ。
赤いTシャツの彼が今回私たちを導いてくれるガイド・ピエールです。
一番右の彼は同じくガイド資格を持つダニエル。今回はドライバー役です。
頼もしいスタッフ2名が同行してくれました。

登山口には小さな教会があり、ここから山道に入って行きます。

ローマ時代に造られた石橋を渡って、樹林帯の中を進んで行きますと、

広々とした谷を進んで行きます。

途中、牧場に囲まれたバルム小屋前の広場で昼食休憩。
フランスパンとチーズや、ハム、サラダなど簡単なメニューですが美味しいと好評。
天気のいい中、牧歌的な風景の中で頂くランチはまた格別です。

昼食後、歩きやすい道をどんどん登って行きます。足元には意外とお花がいっぱい。

 

ブルーベル(キキョウ)                      ウメバチソウ

 

オトギリソウ                          タカネツメクサ

 

ワスレナグサ                          マツムシソウ

しばらく歩くと目の前に今回のコースで初めての峠、ボンノム峠(2329m)が見えてきました。

広い峠の上は私たちと同じようにボンノム小屋を目指す登山者でいっぱい。

峠からさらに登って行きます。大きなグループの荷物を背負った馬が私たちを追い抜きます。

かと思えば、羊の大群が私たちの行く手を阻みます。

 

羊飼いのおじさんと賢そうな牧羊犬にも会うことができました。

羊飼いのおじさんが連れているかわいい白ヤギが親しげに近寄ってきました。

ついてくるかい?

そうこうしているうちに本日の宿 ボンノム小屋に到着しました。
小さな山小屋ですが温水シャワーと水洗トイレを完備した快適な山小屋です。
温かい食事を頂いて各自就寝となりました。

ツールドモンブラン2日目

9/5(月)  ツアー4日目

本日は山麓の町、シャピュー村へ下山の日。朝から雨に降られました。
みなさん黙々と、ただ黙々と、快調に歩いて頂いたおかげで予定より1時間も早く下山完了。
シャピュー村から専用車にて小さなレストランに移動後昼食を済ませて、本日の宿へチェックイン。

ロゼラン湖というきれいな人造湖を見渡せるロケーションにあり、簡素ではありますが、ゆったり寛げる宿です。
早めのチェックインだったので、希望者を募り近くのダムへ散策へ行きました。
夕食が大変美味しかったのが印象的で、明日こそは好天を願って早めの就寝となりました。

ツールドモンブラン3日目

9/6(火)  ツアー5日目

宿舎で朝食後、専用車とタクシーに分乗して本日の登山口、グラシエ村の駐車場に着きました。
天候は晴れ、山にかかっている雲もどんどん薄くなっていきます。

出発後、しばらくするとほとんど雲が消え、目の前に氷河を頂いた山が見えてきました。グラシエ峰です。
その右下に見える鞍部が本日越えるフランスとイタリアの国境、セイニュ峠(2516m)です。

やがてここもツール・ド・モンブランの拠点、モテ小屋が見えてくると分岐があり、ここからはつづら折れの急登となります。

どんどん標高を稼いで、展望が開けてきます。

昨日の雨に比べてあまりにも良い天気にみなさん顔がほころびます。

どんどん登ると峠まではあと一息。白い頂きが見えてきましたが、あれはもしかして・・・

セイニュのコル(2516m)へ到着!白い頂きはやっぱりモンブランでした。ここがフランスとイタリアの国境。
線やバリケードなどひとつもありません。あるのは・・

FとIのアルファベットが彫られた標柱だけ。
これはもちろんフランスとイタリアを表しています。

お決まりの国境またぎの写真。日本で国境をまたぐなんてできませんから。
みなさん片足で頑張っていただきました。

すばらしいお天気!一つ目の国境越えクリアです。

山の説明を受けています。

これから歩いて下るコースが一望できます。

さぁ、下山開始。次の目的地は下山途中にある山小屋、エリザベッタ小屋です。
そこまで下れば温かい昼食が待っています。

素晴らしい景色。

 

足元にはたくさんのお花。

特に雪解けが遅かったと見える沢筋にたくさんのお花が残っていて私たちの目を楽しませてくれました。
これは夏に咲くアルプス三大名花のジェンシャン(アルプスリンドウ)。
9月のこの時期に出会えてこれまたラッキー。

広い谷に降りて少しだけ登り返すと

エリザベッタ小屋に到着しました。

スープやパスタの昼食を頂きました。やはりイタリアに入るとご飯がおいしい。私見ですが。

昼食を済ませてさらに下山。目の前の広い谷をどんどん下って行きます。
樹林帯の中に入ってしばらくすると専用車が待つ駐車場へ。ここから本日の宿があるクールマイヨールまでは専用車と公共のバスに分乗し移動しました。

本日の宿、ホテルクロア。街の中心部にあるバスターミナルに至近で近くにスーパーやレストランもあり、とても便利な立地です。今日の夕食は近所のレストラン。イタリアの田舎料理に舌鼓を打ちました。

ツールドモンブラン4日目

9/7(水)  ツアー6日目

今日はイタリアからスイスへ。登山口までは専用車と路線バスで二手に分かれ出発。
車道の終点から歩き始めました。

最初は急登、それから山腹の道を緩やかに1時間ほど歩くと山小屋に到着。
エレナ小屋です。

小屋の前に牛の置物があったので全員で記念撮影。
後の山はフランス・イタリア・スイス国境にそびえるモンドラン(3823m)。
山の上部から氷河が流れ下っていますが、数十年前まではもっと長く下の谷を覆うくらいの氷河が流れていたんですって。世界各地で氷河が後退していますが、ヨーロッパアルプスももちろん例外ではないようです。

小屋を後にしてぐんぐん登ります。背後には今朝、車でやってきたフェレ谷。

モンドランと氷河がどんどん近くなってきました。

ちょっと一息、背後にはグランドジョラスも望むことができました。
みなさん元気、元気!

山の説明を受けます。それぞれのピークを事細かに教えてくれます。

目指す国境の峠、フェレ峠が見えてきました。

ゆっくり、ゆっくり。がんばれ、がんばれ!
天気は快晴、微風。言うことなしです。

峠に到着!

お決まりのはい、ポーズ!いい笑顔ですね~!

他のトレッカーも思い思いの休憩を楽しんでいますが、一部の若者はケルンに乗って大騒ぎ。
私たちのガイド・ピエールは、彼らはケルンをリスペクト(尊敬)していないとちょっと呆れ気味。

峠を出発して緩やかな道を下って行きます。

離れたところからズームショット。

ひときわ目を惹く雪山はスイスの名峰、グラン・コンバン(4314m)。

いいですね~、見とれてしまいます。

少し下ると小さな沢や湿地にワタスゲがいっぱい揺れていました。

待ってました、ランチタイム。

パンやいろんな具材を好きなだけ。草原の窪地で風をよけながら昼食です。

私のプレート。大盛りになってしまいました(いつものことですが)。

ランチを済ませて出発。

途中、山小屋で休憩を取って下山。

今日はずっとお天気。

駐車場に到着。ここから二組に分け、専用車で本日の宿泊地・シャンペへ移動しました。

スイスの小さな山岳リゾート、シャンペへ到着。お疲れ様でした。
ここまでトレッキング6日間のうち4日間が無事終了。
感動のクライマックスはまた後日アップの後編をご覧ください。

⇒ ツール・ド・モンブラン10日間(後編)

トラベルギャラリー井上

ツール・ド・モンブラン ツアーのご案内

モンブラン山群一周 アルプス展望の山旅 「ツール・ド・モンブラン」
ツアーの詳細はコチラ ⇒ モンブラン山群一周 アルプス展望の山旅 「ツール・ド・モンブラン」 10日間