大台ケ原 西大台から小処温泉へ ツアー・レポート
5/26に大台ケ原の西大台から小処温泉(こどころ おんせん)へ、ご参加13名様を中西ガイドと井上でご案内してまいりました。
まず大台ケ原駐車場に着いたらすぐに大台ケ原ビジターセンターへ。
西大台地区は、大台ケ原の貴重な自然を保つため環境省により日本に2つしかない利用調整地区に指定されています。事前の利用申請や入域料など厳格なきまりがあり、当日は大台ケ原ビジターセンターでさらに歩く際のルールを勉強します。
大台ケ原ビジターセンターから 西大台利用調整地区へ
係員の方による説明を受けて、いよいよ西大台へ向かいます。
大台教会
入域してしばらく歩くと大台教会へ。キリスト教ではなく神道の教会です。
庭の片隅にヤマシャクヤクが残っていました。
そしてゴヨウツツジ、通称シロヤシオも満開。
この樹木は多分植栽されたものだと思います。
つぼみがまだ固いのですが、あとひと月もすれば芳香のある白いお花が咲きます。
深山の樹林帯に咲くオオヤマレンゲです。
その美しく優しげな印象から通称天女花と呼ばれます。大台ケ原は花の百名山の一つです。
大台ケ原 西大台地区
目の保養を済ませて、大台ケ原の西大台地区へ入っていきます。
この西大台は適正な利用を確保するために専門の巡視員がルート上を歩かれています。
1日の入域には人数制限があるので、自然を見ながらゆったりと歩くことができます。
ツツジやツクバネウツギ
ツツジと新緑のコントラストが素晴らしい。
ツクバネウツギも咲いていました。
なぜツクバネ~という名前が付いているかというと、花のつけ根をよく見て下さい。5枚のガクがついていますが、これが羽子板で遊ぶときに打ち合う羽根に似ていますね。
昔はこれをツクバネとも言ったらしいのでその名前が付いています。
吊り橋を渡る
吊り橋に到着しました。
定員を守って渡ります。
橋の下はきれいな流れになっております。
橋のたもとでしばしの休憩。静かな森の中でせせらぎの音や鳥の鳴き声を聞きながら、ゆったり休憩できるのはこの西大台の醍醐味とも言えるでしょう。
ギンリョウソウ
歩き始めるとすぐにギンリョウソウに出会いました。
このお花を見るともうすぐ梅雨という季節を感じます。
下から失礼してこんにちは。やあ、今年もまた会いましたな。
森の中の癒しのハイキング
自然の森の中を少人数で歩く、癒しのハイキングです。
この開拓分岐のポイントを過ぎると、通る人も少なくなり一層森閑とした雰囲気に満たされます。
ゆるゆると登って行きますと、
特徴ある形の通称【かぼちゃの木】を見ることができます。
ミズナラの巨木なのだそうですが、珍しい樹形にかぼちゃと名付けたセンスに妙を感じます。
展望台
やがて展望台に到着。
深い谷を挟んで反対側の東大台、大蛇嵓(だいじゃぐら)の絶壁を望むことができました。
さらに進むと西大台調整地区の終わりを示すロープがあります。
西大台地区を出て 小処温泉へ
ここから先はさらに道が不明瞭な個所もあり、地図読みが重要になります。
ところどころに看板を設置してくれていますが、雨が多い山域なので霧が発生した時などは一層の注意が必要です。
道は少々崩壊気味のところもあります。通る人が少なく整備の手が回らないのでしょう。
鳥のさえずりに耳をかたむける
休憩の時には新緑を眺めながら、森を通り抜ける心地よい風に吹かれていると、いろいろな鳥の鳴き声が聞こえてきます。
「ぽぽっぽぽっ」という短い鳴き声が聞こえると、カッコウの仲間、ツツドリです。
鹿の鳴き声にも似た「きょん」という声が聞こえたらキツツキのアオゲラ。
シジュウカラやミソサザイなどもせわしなくさえずっています。
この時期ならでは、夏に海を越えて日本に渡ってくる鳥の中で、一際美しく珍しい鳥がいます。もし初夏から夏の間、森の中で「きょろろろろ・・・」という、か細い、消えゆくような声が聞こえたら、それはアカショウビンという真っ赤な鳥です。今回も森の中で遠くにアカショウビンの鳴き声を聞くことができたのですが姿は見えず。個人的に一度は山の中で見てみたい鳥なのです。
コースを進む
休憩後、倒れた巨木の脇を通ったり、
ヒメシャラの樹皮に巻き込まれた珍しい看板などを横目にみつつ、
どんどん先に進みます。
また会いました。
ギンリョウソウのなかよし家族。
やっと林道に出ました。
さらに急な道を下って温泉を目指します。
秘湯 小処温泉に到着
ついに到着しました。山の中の秘湯、小処温泉です。素晴らしい泉質と温かいおもてなしが疲れを癒してくれました。
温泉を出発してほぼ予定通りに帰阪。
今回は長距離縦走コースを全員無事完歩することができました。
ご参加の皆様、大変ありがとうございました。
トラベルギャラリー井上
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