木曽駒ヶ岳から空木岳縦走 ツアーレポート
2022年7月22日(金)から2泊3日で、木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)から空木岳(うつぎだけ)縦走のツアーに同行してきました。
木曽駒ヶ岳から空木岳 のコース概要
ツアータイトルになっている2つの山の木曽駒ヶ岳は、中央アルプス(木曽山脈)の最高峰で、日本百名山、花の百名山 に選ばれています。もう1つの山 空木岳は、中央アルプス(木曽山脈)のほぼ中央に位置する秀峰で、日本百名山に選ばれています。
今回は、木曽駒ヶ岳から中央アルプスの幾つものピークをたどり、花崗岩に覆われ白い山肌と好展望が魅力の空木岳へと、変化に富んだコースをがっつり縦走します。
また、千畳敷カールのお花畑も楽しみの一つです。
登山ツアーの行程
登山ツアー 1日目
新宿駅西口(7:00発)===首都高/中央自動車道===駒ヶ根IC===菅の台(バス乗換11:30頃)===路線バス===しらび平駅~~~ロープウェイ~~~千畳敷駅(2610m/13:00発)・・・乗越浄土・・・木曽駒ヶ岳(2956m)・・・宝剣山荘(2860m/17:00頃着)
◎ 歩行3km、行動予定約4時間、獲得標高505m
登山ツアー 2日目
宝剣山荘(5:30発)・・・宝剣岳(ほうけんだけ)・・・檜尾岳(ひのきおだけ)・・・熊沢岳(くまざわだけ)・・・東川岳(ひがしかわだけ)・・・木曽殿山荘(2585m/15:00頃着)
◎ 歩行8km、行動予定約9時間半、獲得標高1575m
登山ツアー 3日目
木曽殿山荘(6:00発)・・・空木岳(2864m)・・・池山尾根・・・駒ヶ根高原(860m/15:30発)===各自入浴(17:00発)===駒ヶ根IC===中央自動車道/首都高===新宿駅(21:30頃着)
◎ 歩行11km、行動予定約8時間半、獲得標高2475m
登山ツアー 1日目 木曽駒ヶ岳登頂
しらび平駅から駒ヶ根ロープウェイに乗り、450秒の空中散歩を経て日本最高所駅の千畳敷駅(2,612m)に到着したら、準備を整えて登山開始です。この日のお天気は曇りでしたが、出発前に少しだけ青空が顔を出してくれました。
翌日に目指す宝剣岳も見えました。
千畳敷カールのお花畑
お花畑を通り、八丁坂を登って行きます。写真は、中央アルプス固有種のヒメウスユキソウ(別名:コマウスユキソウ)。
他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサも可憐な姿を見せてくれました。
写真はほんの一部で、他にも様々な高山植物に出会いました。
木曽駒ヶ岳 山頂
木曽駒ヶ岳に登頂!!
天気が良ければ、中央アルプスの峰々をはじめ、御嶽山、北アルプス、八ヶ岳、南アルプスが望める360度の大パノラマが広がる場所ですが、この日はあいにくガスガスでした。山頂からの絶景は心の目で楽しみましょう。
登頂後は岩場を越えて、この日宿泊する宝剣山荘へ向かいます。
宝剣山荘
1泊目の山小屋 宝剣山荘に到着。夕食までに時間があったのでのんびり山小屋タイム♪
小屋の喫茶&食堂では、断トツの一番人気 駒ヶ根特産のすずらん牛乳を使用した天空のソフトクリームをはじめとして、クリームソーダ、ソースカツ棒、おやき、もつ煮丼…等々、様々なメニューが用意されていますが、ツアーにご参加の皆様の一番人気は生ビールのようでした。
宝剣山荘の夕食。ご飯に千切りキャベツを敷いてソースカツを乗っけたら駒ヶ根市名物のソースカツ丼の出来上がり♪
登山ツアー 2日目 木曽駒ヶ岳から宝剣岳・檜尾岳・熊沢岳・東川岳縦走
2日目の朝は、朝食前に小屋の外に出て、日の出を待ちました。
この日最初に登る宝剣岳もきれいに見えて、期待が高まります。
岩場や鎖場、アップダウンのある縦走路を歩くので、朝食をしっかり食べましょう。
宝剣岳へ
スタミナ抜群のお弁当(豚丼)を受け取ったら、
いざ岩峰の宝剣岳へと出発です。
宝剣岳は滑落事故も発生している険しい山ですが、安全第一でしっかりサポートいたします。
宝剣岳 山頂
宝剣岳へ登頂!! 山頂には小さな祠があります。
宝剣岳山頂からは、これから縦走する山々もきれいに見えていましたが、
見えると何故か嬉しくなる富士山もばっちり!
中央アルプスの稜線歩き
宝剣岳を下りる際には 見た人には幸せが訪れる と言われるブロッケン現象にも出会えました。
宝剣岳を堪能した後は、昨日登山を開始した千畳敷駅&日本一高い場所にあるホテル「ホテル千畳敷」を見下ろしつつ、
中央アルプスの稜線歩きを楽しみましょう!
当初は青空の下、天空の稜線歩きを満喫していたものの、次第にガスが出始めて、、
本日2つ目のピーク 檜尾岳、
3つ目のピーク 熊沢岳、そして、
最後のピーク 東川岳の各ピークを踏む頃には辺りはすっかりガスに覆われてしまいました。ただ、なかなかのアップダウンが続くコースなので、快晴だと暑さでバテてしまったかもしれません。。景色が見えないのは残念な反面、恵みのガスとも言えるかも。。
木曽殿山荘
ようやく、この日宿泊する木曽殿山荘に到着!本当にお疲れ様でした。
小屋でくつろぐ前に、まずは希望者を小屋から徒歩10分位の水場「木曽義仲の力水」(きそよしなかの ちからみず)にご案内しました。翌日用の飲料水もここで補給します。なお、木曽義仲の力水は晴天が続くと枯れることもあるそうです。また、水は小屋で購入することもできます。
空木岳と東川岳の鞍部、標高2,587mの木曽殿越に建つ木曽殿山荘は、1180年に武将「木曾義仲」が伊那攻めの際にこの峠を越えという伝承が由来となっている山小屋です。
水場から小屋へ戻った後は、夕食時間まで小屋の外のベンチ&テーブルでプチ宴会をしたり、部屋でストレッチをしたり…と各自自由な時間を過ごしました。
夕食は、木曽殿山荘の定番メニュー おでんと炊き込みご飯など。山深い地でフレッシュなフルーツも出していただき、疲れた体も喜びます。
登山ツアー 3日目 空木岳登頂
最終日の朝は、温かい朝食をしっかり食べて、
なかなかワイルドなおかず?おつまみ??付のお弁当を受け取ったら、
木曽殿山荘に別れを告げて、2つ目の日本百名山、そして、最後のピークの空木岳を目指して、出発です。
空木岳への道程
いきなり急登が始まりますが、お天気はいい感じ!
この日も幾つもの岩場を越えます。
本村ガイドのサポートを受けつつ、
慎重に一歩一歩進んで行くと、、
山頂が間近に迫って来ました。花崗岩の白とハイマツの緑のコントラストがきれいです。
あと少し頑張りましょう!
空木岳 山頂
ついに空木岳に登頂!!
南アルプスの山々や、
その背後にちょこんと見える富士山の眺めにただただ感動しました。
360度ぐるりと絶景で、穂高連峰や槍ヶ岳もカッコいい。
駒ヶ根高原へ下山
名残惜しいことこの上ありませんが、まだまだ先が長いので、山頂に別れを告げて下山開始です。
下りながら目に入ってくる景色も最高でしたが、
振り返ると空木岳の姿が圧巻で、
樹林帯に入るまで “何度も立ち止まり振り返っては写真を撮る” を繰り返しました。
帰宅後、撮った写真を確認したら、同じような写真ばかり………山あるあるですね笑。
樹林帯に入った後も大地獄・小地獄と呼ばれる難所の痩せ尾根などを越えながら、ゴールの駒ヶ根高原に全員無事に下山しました。下山後は、早太郎温泉 こまくさの湯で3日分の汗と疲れを流して帰途につきました。
ご参加の皆様、お疲れ様でした!そして、ありがとうございました。またのご参加をスタッフ一同 心よりお待ちしております。
ガイド:本村光昭
ツアーリーダー:小西友恵(東京スタッフ)
木曽駒ヶ岳の登山ツアーの一覧
ツアーの一覧を別画面で表示します。必ず、コース詳細ページの「旅程」などツアー内容を確認上、ご予約下さい。
空木岳の登山ツアーの一覧
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