アダムズピーク登頂と世界遺産を巡る旅 レポート 後編
スリランカ アダムスピーク登頂と世界遺産を巡る旅 前編からの続きです。
アダムズピーク登頂と世界遺産を巡る旅 ツアー行程
3/18(日) | 伊丹から成田空港へ移動。スリランカ直行便にてコロンボへ。 着後、専用車にてネゴンボへ。 |
ネゴンボ泊 |
3/19(月) | 専用車にて古代都市ポロンナルワへ。仏教遺跡を観光後、インド象乗り体験。 | シギリア泊 |
3/20(火) | ジャングルの奥に忽然と聳えるシギリアロックへ登頂。 後、スリランカ最大の岩窟寺院ダンブッラを訪れます。 |
シギリア泊 |
3/21(水) | 歴史ある古都キャンディへ。世界遺産の仏歯寺を訪れます。 | キャンディ泊 |
3/22(木) | 世界的に有名なペラデニア植物園を訪問後、高原都市ヌアラエリアへ。 途中、セイロンティーの工場を見学します。 |
ヌアラエリア泊 |
3/23(金) | 世界遺産の国立公園ホートン・プレインズ国立公園にてハイキングを楽しみます。 その後、アダムズピーク山麓へ。 |
アダムズピーク泊 |
3/24(土) | 未明に出発。日の出に合わせてアダムズピーク(2238m)へ登頂します。 登頂後、コロンボへ。成田空港直行便にて帰国の途へ。 |
機中泊 |
3/25(日) | 朝、成田空港へ到着後、伊丹空港へ。お疲れ様でした。 |
黄色が世界遺産です。
ツアー 4日目 キャンディと仏歯寺
今日はシギリアから仏教都市キャンディへ移動します。
朝ホテルを出発してダンブッラの石窟寺院の近くにあるゴールデンテンプルへ。
巨大な黄金の仏様が鎮座されていました。
威容にひとしきり感嘆した後は園内のお花をいろいろと鑑賞して出発します。
その後、国が認定した品質を誇るスパイスガーデンへ。
様々な薬効があるスパイスや植物を見学し、実際に購入することもできます。
いろいろと教えてくれるのですが、慣れない知識が多すぎて理解がおいつきません。
頭は消化不良のまま、ごはんだけはしっかりと頂きました。
キャンディの街に入ったところでバスは宝石工場併設の宝飾店へ。
実はスリランカのガイドさんは国からスリランカの名物である、スパイス、宝石、紅茶の案内をすることを義務化されているそうです。なので立派な宝飾店に案内してくれたのですが、一通り店内を歩いて目の保養をして外へ。買う気がないのが分かるので、たくさんいた店員さんたちも見事にスルーしてくれました。
宝飾店の後は市内のホテルへチェックイン。荷物を部屋に置いていよいよ本日の目的地、ブッダの歯が祀られている世界遺産・仏歯寺へ。
ホテルの前は学校でちょうど下校の時間。
スリランカの小中学校は朝の始まりが早いのでお昼過ぎには下校となります。
みんなおそろいの白い制服。スリランカの義務教育は無償で識字率は90%以上、イギリスの植民地だったことから早くから英語教育が行われます。
大学進学には高いハードルがありますが、国民は大変教育熱心なのだそうです。
二人乗りのバイクは普通、3人乗り、4人乗りも見ました。
バスは入口出口ともに開放して走っています。
移動中、街並みや車の流れをぼんやり見ているのも楽しいものです。
やがて仏歯寺の入口へ到着。
ふと道路を見ていると、なんという懐かしいバスが走っていくではありませんか。
昔、幾度か乗ったことのある南アルプス林道バスがスリランカを走っていました。
これに限らずスリランカの道路では日本の中古車がたくさん走っています。
○○工務店や△△バスなど日本語が車体に入っている方が品質が良いとされ人気なのだそうです。
広い構内を歩いて仏歯寺へ。
靴を入口で預けて中に入ると御廟があり、皆熱心にお参りされていました。
廊下に座ってお参りしている方々の目の前を失礼して、御廟の目の前を通過。
お供えものもたくさんあり、信仰心の篤さがひしひしと伝わってきます。
仏歯寺を出た後はキャンディの街中を散策して近くのスーパーに立ち寄ったりして、ホテルに戻りました。
ホテルに到着後、ホテル内にて開催されたキャンディアンダンスショーを見学。
伝統的な踊りと終わりにはファイヤーダンスも見ることができました。
鑑賞後はホテルにて夕食を取り、ゆったりと過ごしました。
ツアー 5日目 ペラデニア植物園・高原都市ヌアラエリア・セイロンティーの工場
今日はキャンディからスリランカ中央高地のヌワラエリヤへと移動します。
移動中、最初に立ち寄ったのが国立のペラデニア植物園。
広大な敷地に様々な植物を見ることができます。
広場で結婚前の写真を撮っているカップルに遭遇。
親族の方もごいっしょに。伝統の衣装でしょうか。麗しい衣装と笑顔に見とれてしまいました。
園内にはランの温室もあり、たくさんの種類の珍しいランを鑑賞しました。
植物園から昼食レストランを経て車はどんどん山の方へ上がって行きます。
やや長い移動を経て、セイロンティーの工場へ到着。
工場で紅茶の作り方を見学しました。香ばしいお茶の葉の香りが充満しています。
工場で作られた紅茶の試飲も。とても美味しかったです。
やがて本日の宿へチェックイン。ヌワラエリヤは山上のリゾート。
朝晩は涼しくて過ごしやすい気候です。明日は未明出発のハイキングなので早めに休みました。
ツアー 6日目 ホートン・プレインズ国立公園
宿を未明に出発し日が昇る頃、ホートン・プレインズ国立公園入口に到着しました。
入口には事務所がありそこで入域手続きをするのですが、たくさんの車が来ているわりに事務処理の窓口が少ないらしく大混雑。登山口到着までに結構時間がかかってしまいました。
登山口で準備をし、トイレを済ませて出発すると最後のチェックポイント。
なんとペットボトルのラベルははがしていくとの決まりがあり、ひとつひとつ荷物を見られます。
ゴミが出ないようにする工夫なのだとか。国立公園であり世界遺産でもある貴重な自然なので、やはり厳重な対応になります。
今日は国立公園の入口からワールズエンドという大断崖を目指す軽ハイキング。
開けた草原から森に入りさらに進んで行きます。
シャクナゲやスミレは分かりますが、
その他は種類として馴染みがないものが多く、どこの仲間か分からないお花もありました。
道端に一輪だけ小さな野生のランが咲いていました。
ランのお花は野生で見ると特にきれいなものが多いですね。
断崖の間際に到着。
ワールズエンドにて記念写真。もっと奥に進みたいのですが、今日は下山してさらにアダムスピークの麓まで進まなければならないためここで折り返しです。
ヌワラエリヤに戻って宿においていた荷物を詰め込み、車はどんどん山奥へ。
数時間たった時、車窓から鋭角にそそり立つ聖山・アダムズピークを遠望することができました。
本日は登山口にほど近いゲストハウスにて宿泊。明日は夜中に出発するので早めに休みました。
ツアー 7日目 アダムズピーク登頂
夜0時、ゲストハウスの前から山を仰ぎ見た写真です。
富士山のように山頂に向かって動くランプの群を見ることができます。
宿を出発してからほどなくすると、縁日の境内のような商店が道の両側に広がり、老若男女さまざまな人々が真夜中にも関わらず歩いています。
さらに進むと川の水を引いた沐浴のためのシャワー?が整備されていました。
にぎやかな参道を歩いて行くとやっと登山口に到着。
登山口というより日本の鳥居みたいな感じです。
振る舞いのビスケットと飲み物を頂いていざ出発。
何とにぎやかな登山道、というより参道ですね。
みんなサンダルで登っています。登山靴を履いているのは私たちくらい。
階段はどんどん急になって行きます。混雑具合は日本の縁日のお祭に似ています。
やがて山頂に近くなると登りと下りの階段がちゃんと分けられていて、すれ違いに困ることはありません。しかし・・・
道が細いので渋滞。
山頂が間近なのになかなか進まない。ほとんど動かない。そして寒い。
やがて夜も明けてきました。
みんな日の出を撮影しています。列が動かないんです、本当に。
でもイライラしている人はいません。みんな穏やかな表情。
たまに人混みをかき分けて無理に登って行くひとがいますが、そういうひとは観光客であって信仰の徒ではないようです。
やっと山頂直下。すごい人混みでこれまでこんなに混んだ山頂を経験したのは初めてでしたが、満月の日にはもっともっと混雑するのだとか。
あともうちょっと!
ほんの10mも進めば山頂の御廟なのに。
なぜこんなに混雑するのかというと、山頂の御廟にはブッダの足跡とされる聖跡があり、それを一人一人が拝んでから下山にかかるので、大変な時間がかかるのです。
このまま進んでいたら時間が足りなくなってしまうので、ガイドさんが機転を利かせてくれて、御廟の裏に回って山頂に到達しました。
仏教、ヒンドゥー、イスラム、キリストの各宗教の聖地とされるピークですから、みんな一度は登りたいという信仰の山。
ここまで来させて頂いたことを感謝しなければなりません。
御廟を外から拝ませてもらい、下山にかかります。
陽光きらめく下界へと、どんどん降りて行きます。
振り返ると聖山の山頂が彼方に。
良くもあんな急な山頂へ、しかも大混雑を味わいながら登ったものだと感心しながら、仰ぎ見る山頂にどこか清々しい感情を抱いて下山しました。
それは大渋滞を共有しながらも、穏やかに黙って、ただ山頂を目指す人々の表情が忘れられなかったからかも知れません。
全員無事下山し記念写真を撮りました。みなさまどうもお疲れ様でした。
帰路はコロンボから成田へ直行便に乗り、関西へ戻りました。
このブログをご覧のみなさまへ
スリランカは発展途上の国ですが、人は優しくて自然も豊富、世界遺産や名所旧跡など、盛り沢山の旅情を味わうことができると思います。まだ訪れたことのない方は、ぜひ目的地の候補に入れられてはいかがでしょうか。
トラベルギャラリー井上
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