ルートバーントラックとケプラートラック ツアーレポート(後編)

ツアー概要

日程:2016年1月7日(木)~14日(木) 7泊8日
添乗員:井上  ツアーご参加:7名様

ツアー行程

1/7(木) 伊丹空港地より羽田へ。着後、シャトルバスにて成田へ。オークランド直行便にてニュージーランドへ。 機中泊
1/8(金) オークランド到着後、国内線に乗り換え、クイーンズタウンへ。専用車にてテアナウへ移動後、ホテルへ。 テアナウ泊
1/9(土) 終日ケプラートラックハイキング。ヘリで稜線の山小屋へ移動後、ラックスモア山(1472m)山頂へ登頂。
山小屋でランチ後、テアナウ湖まで絶景の中をハイキング。湖岸よりモーターボートにてテアナウへ移動後、徒歩にてホテルへ。
テアナウ中泊
1/10(日) ルートバーントラック 1日目
ディバイド峠から大展望のキーサミットを経て、谷あいの湖の近くにあるマッケンジーロッジへ。
マッケンジー
ロッジ泊
1/11(月) ルートバーントラック 2日目
ロッジより展望の良いオーシャンピークを経て、全方位の大展望を誇る山頂、コニカルヒル(1515m)登頂後、ハリス湖の横を下ってルートバーンフォールズロッジへ。
ルートバーン
フォールズロッジ泊
1/12(火) ルートバーントラック 3日目
樹林帯の中を下ってルートバーンフラットへ。その後渓流沿いの道を歩いて終点へ。
バスでグレノーキーを経由してクイーンズタウンへ。
クイーンズタウン泊
1/13(水) 朝、クイーンズタウンの町を観光後、専用車にて空港へ。オークランドへ到着後、シャトルバスにてホテルへ。 オークランド泊
1/14(木) 朝、シャトルバスにて空港へ。成田空港到着後、国内線に乗り換えて伊丹空港へ。お疲れ様でした。  

ルートバーントラック 1日目

ツアー4日目 1/10(日)

いよいよ憧れのニュージーランドの世界遺産地域、ルートバーントラックへ出発する朝となりました。
朝食を済ませて、宿舎のすぐ近くにある集合場所へ。

内部は広いショップとカフェスペースがあり、お茶を飲みながらまったり待ちます。

やがてクイーンズタウンからの参加者を乗せたバスが到着後、全員集合して簡単に自己紹介。
カナダ、アメリカ、オーストラリア、スペイン、ドイツ・・・・同じ目的を持って世界中の国々から集まった参加者たち。
日本人は私たちのみでした。さぁいよいよ登山口へ出発!天候は快晴。期待が膨らみます。

ルートバーントラックのスタート地点・ザディバイド

ルートバーントラックのスタート地点・ザディバイドという登山口へ到着。
バスを降り装備の確認と準備体操を行います。日本人には多すぎるかな~と思うランチも頂きました。

出発前のお決まりポーズ。コース終了した時も写真を撮るから、今の写真と見比べて(使用前・使用後)がどうなってるかチェックして下さいね~などといいながらパシャ。

ルートバーントラックへ

出発してしばらくはうっそうとした樹林帯の中を歩きます。
苔やシダが生い茂る太古の森を歩いているような気持ちがします。

しばらくすると分岐へ。大パノラマが魅力のキーサミットへの分岐です。

森林限界を超えて見晴しが良くなってきました。どんどん景色が広がります。いい感じ。

登山道わきの灌木には白い花がたくさんついていました。ガイドさんに名前を聞くと、ティーツリー、マヌカだと教えてくれました。この花から取れるハチミツは大変殺菌能力にすぐれニュージーランド特産のお土産物としてとっても有名です。

キーサミット

キーサミットに到着!周囲は見渡す限り360度の大展望です!

素晴らしい眺めにうっとり。(上の画像をクリックすると大きな写真が別画面で開きます。)

いつまでもここにいたいような気分になりますがまだ先は長い。展望を楽しんだ後は昼食場所の湖のほとりにあるロッジを目指して下って行きます。

ロッジに到着。他のみなさんすでにランチタイムを満喫し、それぞれくつろいでいます。

ランチチェック

恒例のランチチェック!本日のランチは大きなバゲットとボリュームたっぷりのマフィン、シリアルと穀類やナッツ、ドライフルーツなどを固めたバー、それにリンゴ。
写真で見ると小さく見えるバゲットが大きい!2食分はあるよな~と思いながら頂きます。
すると案の定、食べきれないからあげる~、私のも食べて、あ、これも。
皆様からのおすそわけがどんどん、私のところに。。。
山もりのランチを美味しく頂きました(ウップ)。

マッケンジーロッジを目指します

美しい眺めを堪能したら本日の宿、マッケンジーロッジを目指して出発です。

しばらく樹林帯の中の道を進んでいくと遠くに滝が。

大迫力!アーランドの滝は落差174m、みんな滝壺の近くで休憩して心地よい霧のシャワーで涼みます。

なんとか全員入りました。

滝の近くに咲いていたサウスアイランド マウンテン フォックスグローブ。
滝のしぶきを浴びながらきれいに咲いていました。ここなら水に困ることはないでしょう。

 

周りの景色を楽しみながら急ぐでもなくマイペースで歩いていきます。夕方5時を過ぎているのにこの明るさ。

樹林帯から緩やかに下って広い谷に出てきました。遠くに見えるのが、本日の宿。

マッケンジーロッジ

マッケンジーロッジに到着しました!皆様お疲れ様でした。

ウェルカムドリンクでのどを潤してから各お部屋へ。

お部屋は基本的に4つ以上のベッドがあり、簡素にして清潔。寝具も快適。

洗面所とシャワールーム。山奥にここまでの設備を整えたのには全く頭が下がります。
お湯も十分出てきて快適そのもの。

強力な乾燥室。洗濯してここに干せばまず乾かないものはないでしょう。

乾燥室の前には洗濯スペース。洗濯の水は乾燥室の余熱を利用しているのでしょう。お湯が出ます。
洗って絞り機で絞って乾燥室に入れれば、速乾性の衣服は1時間程度でカラカラに乾きます。

広いメインキャビンではソフトドリンクが無料でご利用できます。夕食までの憩いのひと時。

マッケンジーロッジでの夕食

いよいよ食事のお時間です。まずは洒落た前菜を頂きます。

続いてボリュームたっぷりのメインディッシュを頂きました。
山の中でこんなにおいしいものが頂けるなんていいのでしょうか。

最後にあまーいデザートがど~んとやってまいりました。ごちそうさまでした。満腹です。

夕食後、明日のスケジュールとコースを確認します。
その後、各お部屋にて就寝。

緯度が高いため日照時間が長くこれでも夜10時前です。
消灯時間になると静かな山の夜が更けていきます。

ルートバーントラック 2日目

ツアー5日目 1/11(月)

おはようございます。ルートバーントラック 2日目の朝となりました。

ランチ作り

朝食前に食材が並べてあるテーブルで各自自分の今日のランチを作ります。

サンドイッチやスナック、フルーツやキャンディ、チョコレートなど一通りあるのでご自身で好きなものをチョイス。

マッケンジーロッジを出発

美味しい朝食を頂いた後は支度をしてお見送りの陽気なスタッフに挨拶!今日も元気に行ってきます。

今日もいいお天気。雨がとても多い地域なんですが、まぶしいくらいの快晴に恵まれました。

樹林帯をジグザク登るとしばらくして眼下にマッケンジー湖が見渡せるようになります。
昨晩はあの湖のすぐ近くに泊まっていたのですが、あっという間に登ってきました。

道も良く整備されていて難しいところはありません。

オーシャンピークコーナー

やがて景色の良いオーシャンピークコーナーというところにやってきました。
ここからは昼食場所のハリスサドルロッジまで多少のアップダウンはあるもののほぼ平坦な道が続きます。

最高の景色。

最高のパノラマトレッキングです。


まるで空に直接続いているかのような錯覚を感じてしまいます。天気が良くて本当に良かった。

ハリスサドルロッジで昼食

やがて昼食場所のハリスサドルハットに到着。今朝自分で作ったランチを頂きます。

コニカル・ヒルを目指して

昼食を済ませて、さぁもうひと踏ん張り。今回のコースで唯一の山頂であるコニカル・ヒル(1515m)を目指して登ります。

山頂直下で少し岩場になりますが、ここまできたんだ、なんのその。
みんな頑張って登ります。

コニカル・ヒル山頂

大展望の頂き、コニカル・ヒル(1515m)へ到着!おめでとうございます。
ここは到達時間が遅くなりそうだとタイムアウトで登れないことがあるので山頂に立ててよかったです。

同じ道を下り昼食場所まで降りてきました。

ここからは美しいハリス湖を横目に見ながら緩やかに登った後は、のんびり下りのコースとなります。

あの谷のずっと先にルートバーンフォールズの滝があり、そこに本日の宿、
ルートバーンフォールズロッジがあります。まだまだ遠いです。

順調に下って行くとふと目の前に屋根が。

ルートバーンフォールズロッジ

本日も皆様お疲れ様でした。ルートバーンフォールズロッジに到着です。

ここも昨晩のロッジと同じ至極快適な居住空間が整えられています。設備はほぼ一緒です。
しかし、違うのはこの小屋ならではの昔ながらの伝統があることです。それは夕食後のお楽しみ。

ルートバーンフォールズロッジの夕食

本日も大変おいしいコースディナーを頂きました。本当に美味しいんです。
山歩いたから当然だろって思われるかも知れませんが、いやいやこれがまた。
気になる方はぜひ現地でご賞味下さい。

実は今日はご参加のお一人が誕生日。事前に現地スタッフに伝えておいたのですが、夕食後、参加者全員で祝ってもらいました。

かわいいパンケーキのバースデーケーキ。
みんなでおいしく頂きましたが、この後、別のパンケーキが参加者を襲います。
それが、ルートバーンフォールズロッジ伝統のパンケーキ投げ!
これはこのロッジが創業した当初から続く行事で、その始まったわけを話せば長くなるのですが、
毎回大騒ぎのとっても楽しいイベントです。ルールは簡単。
ガイドが後ろ向きになって、フライパンに載せたパンケーキを放り投げます。それをキャッチするだけ。
うまくキャッチできたらみんなの賞賛を浴び、失敗するとみんなの笑いもの。

さぁ行くよ~!

そりゃ

わぁっ!

もういっちょ

だぁっ!

もひとつどうだ

ナイスキャッチ!

ありゃー!
参加者全員大騒ぎ&大笑い。楽しい夜が更けていきました。

お楽しみイベントが終わった後は各お部屋で就寝。今日もお疲れ様でした。

ルートバーントラック 3日目

ツアー6日目 1/12(火)

楽しい思い出のつまったロッジを出発して今日は下山の日。

緩やかな下り坂を歩きます。

しばらく歩くとルートバーンフラットという川沿いの平地へ出ました。

清流のほとりで記念に一枚。いいですねーみんな元気いっぱいです。

ここからはずっと平地歩きとなります。体力的には楽なものの昨日までの大展望の山上コースに比べたら少々物足りないかも。でも美しい森と水の流れを脇に見ながら、ゆったりとしたペースでゴールを目指します。

途中の河原でみんなちょっと早めの昼食休憩。あ、だれか水着だ。

と思ったらドボンと飛び込みました。その後も有志が後に続きます。
なぜ欧米人は野外の水と見るやおもむろに飛び込むのでしょうか。
私たちはひゃーさむそう!などといいながらサンドイッチをほおばりました。

いよいよ終点が見えてきました。この橋を渡れば

ついにゴールへ到着です!皆様どうもお疲れ様でした~!!
バスが迎えにきてくれて全員無事下山。いよいよ2泊3日の最後に小さな町のパブで打ち上げを行います。

ここではひとりひとり名前を呼びあげられ、私たちを導いてくれたガイドから完歩証をもらいます。
賞状をもらった後は、握手かハグかハイタッチを選ぶことができます。
サンキューのハイタッチ!

こちらはハグ。心温まる光景です。

こちらあつい抱擁で感謝のお別れ。
えー、そこまでいくかーとみんな大盛り上がりです。

クイーンズタウンに戻り、ここでルートバーントラックに参加したみんなとお別れ。
ホテルに向かいながら同じ道を歩いていた参加者が話しかけてきて、あなたたち本当にタフね!と仰いました。
私たちのグループの年齢にしてよく歩いたねという感想なのでしょう。
それもそのはず主に欧米の参加者はファミリーや同僚らしき数名、同好の趣味人連れが多かったのですが、いずれも若い方たちばかりで体格もいいのです。それで感心されたのでしょう。
なにはともあれ、この旅のメインイベントであるルートバーントラックはこのクイーンズタウンで終わることとなりました。天候に恵まれ、美しい景色の中、少人数のわきあいあいとした雰囲気で歩き通すことができたのはひとえにご参加の皆様のおかげです。
この度はご参加頂き誠にありがとうございました。
これからも元気にまだ見ぬ世界の大自然を歩きましょう。

ニュージーランド ルートバーントラックとケプラートラックハイキング(前編)

トラベルギャラリー井上

 

ルートバーントラックとケプラートラックハイキング ツアーのご案内

ルートバーントラックとケプラートラックハイキング
このツアーの詳細はコチラ ⇒ ルートバーントラックとケプラートラックハイキング