コロラドロッキーとエルバート山 登山ツアー レポート
日程:2015年8月26日(水)~9月2(水) 7泊8日
添乗員:井上 ガイド:ダニエル 参加者:9名様 現地の天気:晴れ
ツアー:コロラドロッキーハイキングとロッキー山脈最高峰 エルバート山
8月下旬から8日間、アメリカのロッキー山脈を訪れました。
今回のツアーの目的はコロラド州のアメリカロッキー山脈最高峰 エルバート山(4401m)へ登頂すること。
台風一過の晴天のもと、成田空港で集合した私たちは一路アメリカへ向かいました。
ツアー行程
8/26(水) 各地より成田空港へ。成田よりデンバーへ。 /日付変更線通過/ デンバー着後、専用車にてエステスパークへ。
エステスパーク泊
8/27(木) ロッキーマウンテン国立公園にてハイキング。
エステスパーク泊
8/28(金) ロッキーマウンテン国立公園にてハイキング。フラットトップマウンテン(3756m)へ登頂後、専用車にてコロラドスプリングスへ。
コロラドスプリングス泊
8/29(土) 午前、ガーデンオブザゴッドを散策。散策後、パイクス・ピーク・コグ鉄道で4301mの山頂を往復。下山後、専用車にてリードヴィルへ。
リードヴィル泊
8/30(日) 早朝、アメリカンロッキー最高峰 エルバート山(4401m)を目指して出発。登頂後、専用車にてアスペンへ。
アスペン泊
8/31(月) 午前、コロラドを代表する観光スポット、マルーンベルの湖畔をハイキング。午後、専用車にてデンバーへ。
デンバー泊
9/1(火) 朝、専用車にて空港へ。日本への帰国の途へ。 /日付変更線通過/
機中泊
9/2(水) 成田空港より各地へ。
成田空港~アメリカ・コロラド州
8/26(水) ツアー初日
各地空港から成田空港へ。ユナイテッド航空デンバー直行便で
いよいよアメリカ合衆国へ出発です。飛行時間は約10時間。
日付変更線を通過してデンバーに到着したのは同じ日の正午12時過ぎでした。
デンバーの空港で今回の旅行を通してガイドして頂くダニエルさんと合流。
日本で暮らしていたこともあり日本語ペラペラ、すらっとした容姿のナイスガイです。
専用車にてロッキーマウンテン国立公園の小さな町 エステスパークへ。
長い長い移動の末、やっと宿舎に到着しました。皆様大変お疲れ様でした。
ロッキーマウンテン国立公園
8/27(木) ツアー2日目
本日はアメリカで2番目に古い歴史を持つロッキーマウンテン国立公園をハイキング。
予定ではロングスピーク(4346m)の山腹にあるチャズムレイク(標高約3500m)へ往復ハイキングに行く予定でしたが、天候が悪く森林限界より上の行動は雷が心配なため、ベアレイク(2850m)からエメラルドレイクへのハイキングへ変更しました。
ヘラジカに遭遇
ベアレイクに向かう途中、ヘラジカ(ムース)の雌を発見。
なかなかこの辺りでは見られないということでとてもラッキーな遭遇でした。
ベアレイクからエメラルドレイクへのハイキング
ベアレイクの登山口からなだらかな登山道を経て針葉樹の樹林帯を進みます。
ところどころに白い樹皮が特徴のアスペンが見られましたが、まだ黄色に色づいていませんでした。
アスペンの葉が黄色く染まるのは9月の中旬頃でしょうか。その時にはロッキーの山裾が黄色い帯をまとって大変きれいな黄葉の景色を見ることができます。
ハイキング道終点のエメラルドレイク(標高約3045m)にて記念写真。
森の中のリス
往路を戻る途中、森の中でリスをたくさん見ることができました。
岩の上にじっと止まって、何かもの欲しげな様子でこちらを伺っています。
かっこうの撮影対象ですね。かわいい、かわいいと大人気です。
でもね、
こっちを向いたら 太っ!
ちょっと太りすぎのリスさんですが、ここは観光客がたくさん歩いてくる場所なのでおこぼれをもらうことを覚えてしまったのでしょう。
そんな事情を考えるとひとり複雑な気持ちになります。
ハイキング道のお花
ハイキング道にはまだお花が残っていました。ピンクのヤナギランに白に近いブルーベル。
ニンフレイク
途中休憩を取ったニンフレイク。ニンフとは妖精の意味。
妖精でも出てきそうなくらいとても美しい景観の中を歩きます。
この後、雨が降り始め、ベアレイクからシャトルバスに乗り専用車が待つ駐車場へ。
絶景の山岳道路
お昼休憩を取った後は、時間があるのでロッキー山脈を横断する山岳道路に向かいました。
雄大な景色の中、標高3000m以上の山岳地帯を通る絶景ドライブコースです。
山岳道路では眺めがいい場所に展望台が設けられ誰でも気軽に歩けるように整備されています。
私たちも何回か降車し高度に体を慣らすため少し歩きました。
明日はいよいよ登山の日。今日歩いたベアレイクからフラットトップマウンテン(3756m)を目指します。
おいしい夕食を頂いて、エステスパークの宿に戻って明日へ備えました。
フラットトップマウンテン 登頂
8/28(金) ツアー3日目
まだ暗い中、宿を出発。
ハイキング 開始
昨日ハイキングを始めたベアレイクから登山道に入り、富士山の標高に近いフラットトップマウンテン(3756m)の山頂を目指します。
樹林の間から日が昇りました。天候はよさそうです。
ゆっくりですが順調なペースで高度を稼いで行きます。
昨日訪れたエメラルドレイクを眼下に見ることができました。
足元には綿毛(種)になったチョウノスケソウが揺れていました。
日本でいうトウヤクリンドウに良く似た高山タイプのリンドウがたくさん咲いていました。
英語名は White Arctic Gentian だそうです。直訳すると 白色北極リンドウ。
極北地方ではもっと低地に分布しているのでしょうか。
氷河時代を生き抜いた極北地方の植物がアメリカのこんな高地に残っているなんて。
そう考えると浪漫がありますね。
ナキウサギ
ピイッ! という鋭い鳴き声に振り向くとナキウサギが岩の上に。
あちこちで岩の間をたくさんのナキウサギが走り回っていました。
天気が良い日に乾燥した植物の茎や種を収穫・貯蔵して、長い冬に備えるためにみんながんばって働いているのでしょうか。
ロッキーはもう半月もすれば、雪が降っても珍しくない気候となります。
それにしても大忙しのナキウサギたち。登山道に人がいるのにおかまいなく道を何匹も横切って行きます。
「あぁ、忙しい! でも今のうちに急がなきゃ、、、」
という声でも聞こえてきそうです。
フラットトップマウンテンの山頂へ
だんだんと稜線が平らになってきました。
フラット(平らな)トップ(山頂の)マウンテン(山)とは分かりやすい名前です。
山頂へはあと少し。
もうすぐ山頂のはずですが、一帯が広大すぎてどこが山頂だか分かりません。
フラットトップマウンテンの山頂に到着!
山頂に到着!
といっても日本のように山名を記した看板があるわけではなく、分岐の道標があるだけです。
フラットトップマウンテン(3756m)山頂
フラットトップマウンテンを下山
山頂で少し休憩後、風が出てきたので下山にかかります。
足元は紅葉の高山植物で見事。夏はさぞ色とりどりのお花畑が展開していたことでしょう。
お弁当
下山途中、登山道わきでお弁当を食べています。
それを眺めるナキウサギ。
ベアレイクへ
樹林帯まで下りればベアレイクはすぐ。
無事、ベアレイクまで下山しました。朝、暗いうちから登っていたので、人の多さにびっくり。
今回のツアーで前哨戦ともいえるフラットトップマウンテンの日帰り登山はゆっくりですがとてもいいペースで登山をすることができました。
2日後のエルバート山へ向けての高度順応にも問題がないようで、ロッキー山脈最高峰への期待が高まります。
続きは後編にて。
( 後編へ続く )
トラベルギャラリー 井上
コロラドロッキーハイキングとロッキー山脈最高峰エルバート山登頂 ツアー詳細
このツアーの詳細はコチラ ⇒ コロラドロッキーハイキングとロッキー山脈最高峰エルバート山登頂