嶽ノ森山と大塔山 登山ツアー レポート

すっかり春めいてぽかぽか陽気が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
旅の本棚大阪の井上です。
2/24(土)-25(日)の2日間で、南紀の名峰・嶽ノ森山(だけのもりやま)と大塔山(おおとうざん)を、鈴木ガイドとともにご案内してまいりました。嶽ノ森山大塔山は、共に関西百名山に選出されています。
今回のご参加は8名様。こじんまりとしたパーティで、和気あいあいと歩くことができました。

登山ツアー 1日目 嶽ノ森山 登山

大阪梅田をバス出発しました。紀勢自動車道が、すさみ南ICまで延伸して近くなりました。
それでも約3時間半かかって、和歌山県東牟婁郡古座川町(こざがわちょう)にある”一枚岩”までやってきました。この”一枚岩”は、高さ100メートル、幅500メートルの重厚感あふれる巨岩で、天然記念物に指定されています。
昼食を各自済ませ、体操をしていよいよ嶽ノ森山へと出発です。

嶽ノ森山に登山

登山口まで専用車でショートカット。道端から登り始めます。

スタートから結構な急登が続き、一部細い道もあります。

やがて道は水によって浸食された一枚岩の上を通り、

植林帯を過ぎてさらに登って行きます。

嶽ノ森山 山頂

そして出発から一時間少々で山頂へ到着。

みなさん余裕の表情で記念写真におさまりました。

山頂からは北と南の展望が開けます。
霞がかった北方には、明日登る大塔山かな~?

遠くに見えるあの山が法師山かな~??
紀伊半島の重畳とした山並みがおぼろげながらも見渡すかぎりにひろがっていました。

嶽ノ森山 雌岳へ

一旦鞍部に下って、次のピークを目指します。急降下して鞍部で休憩、さらにまた急登をひと登りすると。

嶽ノ森山/雌岳へ到着。とても狭いので交代しながら山頂を楽しみます。

目前に先程までいた嶽ノ森山/雄岳の山容が大きく見えます。
素晴らしい眺めです。

嶽ノ森山を下山

下山はおしゃべりしながら植林の中を歩くとあっというまでした。

道の駅で整理体操をして、本日のお宿へ移動です。

月の瀬温泉 ぼたん荘

本日のお宿は、月の瀬温泉 ぼたん荘です。
こちらの温泉はアルカリ性単純泉でぬるっとしたお湯が、大変すばらしい美人の湯として知られています。

館内もきれいで落ち着きます。そしてさらに素晴らしいのが、

ぼたん荘の夕食

 

品数の多い、大変美味しい夕食でした。

 

コースのように次々と出てくるお食事はどれも凝っていて上品なお味。
しかも料理長が一品一品説明してくれておもてなしもばっちりです。

中でも楽しかったのが、原木から生えているしいたけを各自でとって

焼いて頂く!思い出しても喉が鳴るとはこのことです。

デザートまで見目麗しいではないですか。
弊社では毎年このお宿を利用していますが、いつも大好評。
まだの方は来年是非、ご参加下さい。

登山ツアー 2日目 南紀最高峰 大塔山 登山

2日目は早朝に朝食を頂き、登山口の大塔橋まで車で移動。

大塔山 登山

今回は古座川源流部を遡上して山頂へ至り、足郷トンネルへ下山するコースです。
雨が降ると古座川が増水して渡渉の難易度が上がるコースですが今回はどうでしょう。
ちなみに昨年は水量が多すぎて渡渉を断念、下山する足郷トンネルから山頂をピストンしたという経緯があります。
そうでなくても毎年靴を濡らしてしまう方が出るのですが、それを知っているので少々緊張しながら沢に降りていきました。

下の沢まで降りると、おやまぁ、水が少ない。

思ったよりずっと少ないので、渡渉もらくらくでした。これは本当によかった。

最初の渡渉地点の近くで、早春の山野草、バイカオウレンが群落を作っていました。
年明けから毎週山行に出ていましたが、ようやく春の使いを見たようで心が和らぎます。

ウエウオの滝

渡渉が終わったポイントから少し歩くとウエウオの滝に至ります。
通常もっと水量があるのですがちょろちょろとかわいいものです。

どんどん歩を進め古座川の源流点に近づいてくると水流は消え、涸沢になります。

狭隘な谷を絶壁を横に見ながら進むと、道はどんどん不明瞭になっていきます。

通る人もなく、少しずつ自然に戻っているような道です。

ガレの涸沢を横切ると山腹をトラバース気味に登って行くのですが、どこにも古座川源流などの標識はありません。
とうに過ぎてしまったのでしょう。

地味ですが、じわじわと、ひたすら足に来る登り。
規則正しい呼吸と足の運びを、一心に意識するこの瞬間が貴重なことに思えます。

大塔山の稜線

やっと稜線に出ました。

さらに登りが続きます。

そして鹿除けネットを通過すると、

大塔山 山頂

南紀最高峰、大塔山に到着。

全員登頂、おめでとうございます!
アプローチが悪く、なかなか容易に登らせてくれない頂です。

弁当タイム

ここでお楽しみの弁当タイム。
山飯の王道をゆく美味しいおにぎり弁当をほおばりました。
塩気がきいて、うんまい。

大塔山を下山

山頂周辺のフェンスにはサルトリイバラの実が鈴なり。

下山は少々雨に降られましたが、順調に歩くことが出来ました。

無事足郷トンネルへ下山。どうもお疲れ様でした。
今回ご参加の皆様はとてもペースが良く、足並みがそろっており、順調に山行をこなすことができました。誠にありがとうございました。
南紀の山は標高が低く、目立たない山が多いのですが、久しぶりに南紀の名峰へ登ってみると、変化に富んだとても味わい深い山行となりました。
皆様も春本番を迎えるそれぞれの山へぜひお出かけ下さい。

トラベルギャラリー井上

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